さよならIE6たん 君と会わなくなって随分と年月が過ぎたね。 君と初めて会った時、僕はまだNetscape Communicatorっていう恋人と付き合ってたんだよね。 でも君と出会って僕の人生は大きく変わった。 君はとてもお茶目で、よく僕に「不正な処理を行いました」なんて可愛いメッセージを見せてくれたよね。 何かあるとすぐクラッシュしたよね。CSSで「:first-letter」とか指定すると、簡単に落ちちゃったよね。 互換性の無い独特な仕様も、君らしくて愛くるしいとも思えた。 君が作ったロールオーバーなんて、可愛すぎて勿体なくて誰にも見せたくなかったよ。 あとあれ。ダウンロードの時に君はよく勝手に拡張子変えて僕を驚かせようと遊んでたよね。 君とはよく喧嘩もしたよね。 そう言えば一度だけ、大喧嘩した事あったよね。あの時は僕「もう駄目だ。君とは一緒に居られない。」ってコントロールパネル上で大声だしてたよね。 懐かしいね。 君の事はどんどん忘れていってしまうかもしれない。でもこれほどまでに彼女の事を考えたり振り回されたってのは君が最初で最後だろう。 だいぶ文章が長くなっちゃったね。そろそろおしまいにしようと思う。 さよなら。IE6たん。 P.S.
最近になって僕は何度か君の事を思い出してる。
彼女はブラウザとしてだけじゃなくって、メーラなんかもこなせる、ちょっとポッチャリした娘だったんだよ。
まぁ僕の友達から言わせると「ポッチャリどころじゃねぇだろ」って言ってたけどね。
今でも鮮明に覚えてるよ。
一緒に青い画面、よく見に行ったっけ。
buttonタグのvalue属性の値とか、全く見てなかったよね。笑
そして君は勝手にWindows Updateでフォントを書き換えちゃったりもしたよね。笑
あの時、僕はシステムの試験中でエビデンスのキャプチャが変わっちゃって本当に驚いたよ。
ほんとに困ったよ。結局URLの最後に「&dummy=.xls」なんてパラメータ付けて解決したんだっけかな。今思えば懐かしいよ。
いつだったっけ、僕が「Content-Type: text/plain」だ…って何度も何度も言ってるのに、君は勝手にscriptタグを実行しちゃったよね。
あの時は僕も血が登っちゃって、君をアンインストールしようかと思っちゃったほど怒っちゃったよ。まぁ後から考えれば僕もイライラし過ぎだったよね。
そしたら君は「私、実はOSの一部なの。だからアンインストール出来ないの。」って言ったよね。
正直あの時はドン引きしたよ。笑
今後、もしかしたらどこかの古いPCで君に会うことがあるかもしれない。
でも安心して。僕は君を起動したりはしないと思う。君もそっとしておいて欲しいだろうしね。
もし目が合ったらそっとサイン出すから、君はニッコリ微笑んでくれればいい。サインは…そうだな、中指を上に突き出す仕草がいいかな。
じゃぁ、また会う時まで。
そうそう、こんな僕にも新しい恋人が出来たんだ。
ポケモンのモンスターボールみたいな顔してるんだけど、機転が効いてすばしっこくて、本当に可愛いんだよ。